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イギリスでは、人前で子どものお尻をたたいたら、速攻でソーシャルサービス(福祉事務所)に通報されて、子どもを取り上げられてしまうそうです。まだ言葉を理解できない1歳児などの幼児には、知らせるために、ちょっと手をたたいてもいいんじゃないかと、意見がわかれるところです。
昨年2004年、「たたいてもよい」という方向で法律を通過させようとしたら、上院(貴族院)で否決され、素案としては「しつけのためなら親が子どもを軽くたたいてもよい」と緩やかなかたちで決着したとのこと。とはいえ、肌が赤くなる、精神的に苦痛を与える、物を使ってたたくは厳禁。かなり微妙ですが、しつけの一つの方法として親に関しては認められたことになるので、よいことでしょう(お母さんたちは、ヒヤヒヤしているわけですから)。 一方で、だから、口でののしるということが極端に過激な人もいます(私のホストファーザーは、4歳の娘を頻繁にののしって泣かしていました)。 イギリスの子どもがやたら大人びている理由の一つに「しつけ」の厳しさがあります。スラムは別として、田舎の労働階級の家庭でも、オギャーと生まれた時からしつけが始ります。私から見ても、こいつはまだベイビーだろと思う3歳児に、食事の時「Sit up straight」と注意をしますし、外出先では「Take a seat! Nick, take a seat!」と叱っている他の母親を見かけたりします。「ご馳走様でした」Mum, thank you for a nice tea.(田舎の労働者階級の家庭ですから、夕食はteaになります、けしてお茶タイムの意味ではなくdinner timeの食事です、いつも6:30頃でした)を、私が滞在していた家ではちゃんと言ってから子どもたちはテーブルを離れます。でも、その時の、親の顔をうかがうような、「私、いい子でしょ?!」と思われたいような、頼りなさげな細い声が忘れられません。ベイビー(3歳児)は何も言わずにふらふらテーブルを離れていると「終わったの!」と叱られます。 イギリスでは「子どもの権利の保護」というものが具体的に法律に明記されています。10歳未満の子どもが保護者の送り迎えなしで登下校したり、子どもひとりでも複数でも10歳未満の子どもだけで買い物や遊びに出かけたりしたら親が法に触れます。10歳未満であろう子どもが、一人でとぼとぼ歩いている光景は存在しないということです。留守番をさせていい年齢は14歳以上です。14歳未満だと、これも「幼児虐待」で福祉事務所に子どもを取り上げられるものだそうです。教師など教育にたずさわる人は、この記録により仕事ができなくなってしまいます。 (もし、親とはぐれて迷子になった子どもが一人でうろうろしていたとして)事情はわからないが10歳未満であろう子どもを見かけたら、それは、お利口さんにも、一人でスーパーにお使いにきた子どもではありません。一人でなく複数であっても10歳未満が保護者なしにいるわけがないのですから、取るべき対応というのが決まってきます。“どうしたの?迷子になってしまたの?”となります。そんなこととは露知らず、ボーッとしていると、「ちょっと!あたな!あなたの連れじゃないの?」と他の客に疑いの目をかけられるケースもあります。 自らが法を守るという行為は当たり前でしょうが、他人の場合においても、そんな行動を取るという、この法律に対するイギリス人の意識(姿勢)を垣間見た気がしました。 絵本「はじめてのおるすばん」は、絶対にイギリスでは出版されない。
by riesuzuki67
| 2005-03-12 04:03
| ♂ 教育
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