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![]() 「英国っぽい絵柄」のマグカップといえば、この絵柄と常々思っていたバーリー(Burleigh)ウェアーを、ちょっと田舎の方へ行った去年の夏、「あっ!この絵柄」と見つけ、買おうと2つ手にしたのですが、やっぱり今はやめておこうと止まった私でした。 英国には、ウェッジウッド、ロイヤル・ドルトン、ミントンと有名どころは数あれど、これらは王室御用達のように高級趣向。それに対して、バーリーは素朴なカントリー朝とでもいいましょうか。高級とは縁のない価格ですから、手軽に日常で使える食器です。 そして、この英国らしい絵柄は、「バーリーウェアーといえば、ブルー・カリコ(Blue Calico)」といわれる代表的なシリーズ。中国陶器の影響を受けたコバルトブルーの花柄は、長い冬を越え、凍った土を割って顔を出した花、春をイメージしてデザインされています。 ![]() ![]() 英・ストーク・オン・トレント (Stoke-on-Trent) は、古くから窯業の町として知られ、ロイヤルドルトン、ミントン、ウェッジウッドなど有名窯元が集中する英国陶器の里。ガイドブックに必ず紹介されているので、世界各地から人々が訪れていますが、英国在住者もドライブがてら、セカンド・ハンド (Second-hand) を目当てに出かけたりします。 一般的にセカンド・ハンドというと衣服や家具などの「中古品」をさし、英国にはセカンド・ハンド ショップも多いですが、この場合のセカンド・ハンドは「B 級品」のことです。 例えば、ハイクオリティをモットーとするウェッジウッドの工房では、本当にちょっとした傷や汚れのある品も、検品の過程で、B 級品と判定しますので、一級品として高価格で市場にだすことが憚られるそれらの食器やジュエリーなどを安価な値段で販売するファクトリー・ショップがストーク・オン・トレントにあります。英国名物ともいえる年に2度のセールの時ですら、こんなに無雑作に重ねて積んであっていいのだろうか?と思うほど、デパートや食器屋で、一級品が半額で販売されますが、ストーク・オン・トレントのファクトリー・ショップは、一年中、B 級品であるセカンド品が、半額どころか 75%off といった驚くほどの安値で売られています。 日本では馴染みのない B 級品を買う場合は、素人の範囲の見た目でよいので、ひっくり返すなどして、よくよく商品を選別してください。交通費も加味すると、わざわざ、ここへ B 級品を買いに行くよりは、セールの時期にロンドンで一級品を買う方がベターだと私は思いますが。 【参考】--------------------------------- ウェッジウッドのセカンド商品が売られているのは、Wedgewood Factory Shop。Wedgewood Visiter Centre は一級品が売られている場所なのでお間違えのないように。 トップの写真:「ワールドストロベリー」シリーズのティーカップ 一級品ですと 16 ポンド (3,200円) の品 (日本では 6,500 円位でソーサーも入れると 12,000 円) が、B 級品のためカップのみだと 2.5 ポンド (500円) で販売されているなど。 ![]() ロンドンにあるホテル、客室常備のマグカップです。けっこう重たいのですが、使いごこちがよいので、カップの裏をのぞいてみたのが、4年前・・・ (現在も使われています) 何が珍しいか・・・ 家にある手持ちのマグカップをひっくり返してみてください。水切り用の「耳」なんてついてませんよね?! この水切りのための耳 (写真では3つの穴) って、土もの和食器 (薄い瀬戸物ではなく、わりと厚みのある和食器) の「湯のみ」「お茶碗」「皿」でみかける特徴なのですが、海外で、それも洋食器のマグカップに用いられていたのでびっくりしたのです (Noritake とか日本のメーカー製かな〜?)。 昔、帰国子女の女の子がいて、彼女が発したことがあるんです「あっ!これカケテますよ」と。水切りを見たことがなかったんですね、それまで。客室常備のマグカップですから、安価な品でしょうが、底に凸文字で、Churchill, England とだけ彫られている謎のお気に入りマグカップです。 5 月、K.I. さんのお宅にお邪魔してランチを御馳走になりましたが、その際、テーブルの上のグラスに思わず「わあ〜、綺麗!マジック!」と感激してしまいました。以来、いつか買いたい!と思っている私。 何が綺麗って、「立ち上がる気泡の線」。シャンパングラスは、実際にシャンパンを注いでみて買いたいものだという思いを抱きましたが、そんなことをさせてくれる店はないでしょうから、日頃の見聞が大切ですよね。 シャンパンの気泡が、底から真直ぐに1本の線を描いて立ち上がるのです。グラスの中は、他に何もなく、絶えまなく立ち上がる、ただその1本の気泡のラインだけ・・・「マジック」です。 【このグラスの由来】 1964 年にルーブル美術館で行われた、バカラ社創立 200 周年展示会において発表されましたシャンパングラス。ボウルからステムにかけて、継ぎ目なく作られた美しいフォルムは、これ以上シンプルで美しい形はないとさえいわれているシャープなグラスです。ご存知、ドン ペリニョン僧侶から名前が取られました。(定価12,600円) 日本では、しばしば、コーヒースプーンとティースプーンが兼用、混同されがちですが、実はサイズが違います。日本でお馴染みのスプーンは、コーヒースプーンで、小さめのサイズ。きちんとしたティールームやホテルなどに行かない限り、ティースプーンは、あまり見かけませんよね。 イギリスでは、逆に、ティースプーンをよく見かけます。「何か、でかい!」という印象とともに・・・ 外出先、一般家庭でも、小さめのコーヒースプーンを見かけるのは、日本人家庭くらいなものかもしれません。 ![]() 「一人分の茶葉、ティースプーン1杯」の目安が違ってしまいますので気をつけましょう。
近頃、お洒落なレストランに行くと、四角い皿に料理が盛り付けられてサーブされることがあります。四角い皿は和食でよく見かけるものの、一方、洋食といえば丸い皿が一般的かもしれません。モダンだから、かっこいいから・・・という理由で使っているんだろう〜と察します。でも、もし、そのこシェフが、又は給仕が、四角い皿の云われを知っていてのことなら、私は快く思います。いつの頃からか、私は、人が何かに込めた思いを察知する(気が付く)人でありたいと思うようになりました。テレビ、ウィンドウ・ディスプレー、プレゼント、料理・・・、提案者やもてなす人が、そこに込めたもの(意図)や心配り、気配り、もてなしの気持ちを、可能な限り受ける側も汲み取ることができたなら・・・。 おそらく、受け手が鈍感で無頓着であったなら、一方通行で成立しない満足感(喜び)かもしれない。 "(a) square meal" が「十分な食事」という意味だとご存じのかたも多いでしょう。 "square" (四角形、正方形) が、なぜ「十分な」という使われ方をするのかという話です。 昔、西洋の海軍または一般的な船の船員は、正方形の皿に食事を盛り付け食していました。船員が使用するテーブルや膝の上においてもフィットするからです。ナポレオンとネルソン提督の戦いの時もしかりです。 一般の船員といえば、貧しく、十分な栄養源を取れないバックグランドの人ばかりです。彼らは、この四角い皿を見て、丸よりも大きいわけですから、"Square Meal" と喜びました。"Square Meal"(十分な食事)という言葉が生まれたわけです。単純に考えてみて、もし、棚にしまうため、皿を並べて積んだ時には、丸も四角も同じ幅を占めるのに、実際の皿の面積となると四角の方が広いわけですから・・・。 これが、"Square Meal"=「十分な量で (栄養のある) 美味しい食事」という意味をあらわすようになりました。 この皿は、"Square plate" という名前を持っていますが、木製であった時から、四角い皿の縁がもち上がっており、この縁は "fiddle" と呼ばれていました。皿から溢れるくらい盛り付けてもらうと、"On the fiddle" と他の船員達に言われてしまいます。そこから、「詐欺、ごまかし、ずるをする」 という意味の "On the fiddle" の言葉が生まれました。料理皿の話しから英語(イディオム)の話しになってしまいましたが、発端(船員)は別としても、もし、シェフが「十分に美味しい食事」という気持ちを込めていたなら嬉しいことです。現に、アイルランド系オーストラリア人のシェフが経営するフレンチレストランでは、四角い皿を一品は必ず使いますが、もちろん意味を知ってのことです。モダンだから、かっこいいから・・・という単純な理由だけではありません。 でも、この皿、木製だった頃や金属に発展した時分まではよかったでしょうが、現在のように陶器になると、フォークとナイフをハの字に置いた時、皿の中に滑って行ってしまうのが難点です。 日本人的に考えれば、丸い皿は「円満」とか「角がない」ということで縁起がいいのでしょうが、個人的には、そんな迷信(superstitions)よりも、相手への気持ち(「十分な美味しい食事」)を大切にしたいところです。 < 前のページ次のページ >
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